どのみちもう、後戻りなんてできない。

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先日倒れて生死をさまよった父親も、

ようやく落ち着いて普通に話ができるようになった。

 

そんな父親が言う、まだ弱々しい声で。

「もう結婚はせんのかいな」

 

死の淵をさ迷って、

そして心配に思ったことが、それだったのだろう。

 

僕は「せんよ」とだけ答えて、話をそらした。

 

この人生が正解かどうかはわからないけれど、

どのみちもう、後戻りなんてできない。

 

憎い、恋しい、憎い、恋しい。

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一緒に住んでいると、ただ好きなだけではいられません。

こちらはこちらの言い分があり、

相手には相手の言い分があり、

 

一番好きなひとが、一番憎いひとになることだってあります。

 

憎い、恋しい、憎い、恋しい、

そんなのを繰り返していくのでしょう、これからも。

めぐりめぐって今は恋しいです。

八代亜紀そのまんまですが。

 

このブログをはじめて2年が経つことを知る。

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はてなブログからこんなメールがやってきて、

このブログをはじめて2年が経つことを知る。

 

そっかあ、あれから2年も経つんだなあ。

 

8年のブランクの末に再び暮らし始めた僕らは、

なんだか老夫婦みたいで、

特にこれといったドラマもなく、

ただ淡々と愛おしい日々が続いていくといった感じ。

 

そんな2年間だった。

 

あまりに平坦すぎて、

もうブログに書くネタも見当たらないのが悩みの種なんだけれど、

 

相方とのなんでもない日々を記録に残したいと始めたブログなので、

(結局、旧ブログも含めると10年を軽く超えてしまった)

これからもネットの隅っこで、

できるだけ長く続けていきたいと思う。

 

そんで、父親が倒れていろんなことを考えた。

そんで、

父親が倒れていろんなことを考えた。

 

ICUてやっぱ二親等とかじゃないと入れないんや、とか。

つまり僕は将来、相方の死に目には会えないし、

逆に僕が死ぬとき、そこに相方はいないんやなあって。

わかっちゃいたけど、寂しいなあって。

 

あと、

親の看護とか介護とか、

歯車ひとつ狂ってしまうと、

最悪、実家に帰らないといけなくなったり、

仕事を辞めないといけない状況もあり得るわけで、

そうなると今のこの相方との生活も破綻するなあとか。

 

そもそも、

僕の老後は誰がみてくれるんやろか。

誰が僕を看取ってくれるんやろか。

葬式は誰が出してくれるんやろか。

とか。

なんか考え出したらキリがないんやけど、

 

とどのつまり、

思い知らされたのは、僕と相方は家族のようなものだけど、

家族じゃないってことなわけで。

 

そういうのが、頭では分かってたけど、

現実味を帯びて突き刺さる歳になっちゃったんだなあ。