おちゃのこさいさい。


Once I Was A Cat - Suffer City

 

洗濯物を右向きに掛ければ僕で、左向きが相方。

出かけるときリビングのドアを開けて出るのが僕で、閉めて出るのが相方。

テレビのリモコンをテーブルに置くのが僕で、床に置くのが相方。

 

「あ、帰って来てたんだ」なんて、

おちゃのこさいさい、すぐわかる。

完膚ナキマデ。

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細々とした不幸が続いて、

完膚ナキマデうちのめされているこの頃。

 

職場では理不尽なことでこっぴどく叱られるわ、

携帯落としてお陀仏やわ、

その他諸々、ひとつひとつは、

全然たいしたことないのやけれど、

それが一気にきたからダメージがただの足し算やなくなって、

ああ、神様仏様、俺が何したっちゅうねんな。

 

でもまあ相方さん、えらいもんで、

こういう苛立ってるときの、

僕への接し方を完全マスターしており、

この上なく優しいのやけれど基本近づかないという、

絶妙なバランスで身をかわしていらっしゃるのです。

 

流石、わが夫。

 

残された時間は多くない。

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チキショウとお互いの誕生日を嘆きつつ、

寿司屋で乾杯する週末。

 

出会った頃はキラキラの学生だったふたりも、

とうてい誕生日を笑えない歳になりました。

 

いや、見た目が老けることに抵抗はないんです。

今さらモテたいともさらさら思わないし。

そんなことはどうだっていい。

 

そんなことより、冷静に考えて、

あとどれくらい一緒にいられるのだろうと、

そっちのほうが気になります。

 

いくつまで生きられるかわからないけれど、

少し上の世代の訃報がぽつりぽつりと増え始めた昨今、

終わりから逆算すれば、

むむっ、思ったよりも残された時間は多くないぞ!

という圧倒的な焦燥感。

またひとつ歳をとった今、

そういうのを全身で感じている次第です。

 

というわけで、

残されたふたりの限りある時間、

もっと大切にしておけばよかったと、

後悔しないように過ごしてゆきたいと思っています。

 

夫婦生活を長く続ける秘訣。

西川きよし・ヘレンご夫妻のたまわく、

夫婦生活を長く続ける秘訣は、

①一緒に風呂に入ることと、

②手を繋いで寝ること、なんやそうです。

 

相方さん情報なので、

ご当人たちがホンマにそう言うたかどうかは知りませんが。

 

で、僕らをかえりみてみます。

 

まず風呂ですが、

10年前は毎日一緒に入ってました。

確かに一緒に風呂に入ると、

仕事の悩みや相手への不平不満といった、

普段、話しづらいことをさらっと話せたりします。

テレビやネットもないので会話に集中できますしね。

 

今は一緒に風呂に入るというのはしてませんが、

毎週末、一緒に居酒屋で飲んでるので、

それが代替になっているかもしれません。

 

そして、手を繋いで寝るというのは、

恥ずかしい話ですが、

おっさんになった今でもずっと続いています。

 

要は、「会話」と「スキンシップ」ということでしょうか。

 

さすがキー坊はエエこと言うナァと、

相方さんとふたりで感心しておった次第です。