仕事を持つ男同士が、しかも自営や公務員じゃなく勤め人の男同士が、ずっと一緒にいることって本当に難しい。どちらか片方が転勤になれば遠距離だし、そうこうしているうちにもう片方がまた違うところに行く、といった具合で、社会人になってからの僕らは、遠距離と同棲を繰り返してきた。
一番長く暮らしたのは僕が２８歳の頃からの５年間。当時大阪の隅っこで２ＬＤＫの部屋を借りて、喧嘩もいっぱいしたけれど、それはまるで新婚夫婦みたいな生活だった。
その後の８年間を僕らは離れて暮らすことになる。この記事を書くにあたって、旧ブログを読み返してみたんだけれど、この頃は本当に荒んでいた。情緒不安定だったし、いろんなことを難しく難しく考えていた。
そして今年の３月、ようやくまた一緒に暮らし始めることになる。気が付けば、付き合い始めてから１９年の年月が経っていた。
（つづく）
