鍋とワイン。
相方がぼそっと「俺ら、幸せなほうだよな、ゲイにしては」と言う。
「どったの、急に?」
「いや、なんでもね」
それが幸せをしみじみと噛みしめている感じじゃなくて、たそがれた感じだったから、その言葉の真意を聞けなかった。
なんだろ、この心がざわつく感じ。
鍋とワイン。
相方がぼそっと「俺ら、幸せなほうだよな、ゲイにしては」と言う。
「どったの、急に?」
「いや、なんでもね」
それが幸せをしみじみと噛みしめている感じじゃなくて、たそがれた感じだったから、その言葉の真意を聞けなかった。
なんだろ、この心がざわつく感じ。