残された時間は多くない。

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チキショウとお互いの誕生日を嘆きつつ、

寿司屋で乾杯する週末。

 

出会った頃はキラキラの学生だったふたりも、

とうてい誕生日を笑えない歳になりました。

 

いや、見た目が老けることに抵抗はないんです。

今さらモテたいともさらさら思わないし。

そんなことはどうだっていい。

 

そんなことより、冷静に考えて、

あとどれくらい一緒にいられるのだろうと、

そっちのほうが気になります。

 

いくつまで生きられるかわからないけれど、

少し上の世代の訃報がぽつりぽつりと増え始めた昨今、

終わりから逆算すれば、

むむっ、思ったよりも残された時間は多くないぞ!

という圧倒的な焦燥感。

またひとつ歳をとった今、

そういうのを全身で感じている次第です。

 

というわけで、

残されたふたりの限りある時間、

もっと大切にしておけばよかったと、

後悔しないように過ごしてゆきたいと思っています。