相方がガーベラをくれた。
日頃の感謝の気持ちということだったけれど、
長年の勘で、裏がある、と思った。
やっぱりだった。
ゲイのテニスサークルに復帰したいとのことだった。
つまりガーベラは僕のご機嫌取りというわけだ。
すこしまえに打診して僕に猛反対されて、
一度は引き下がった相方だったけれど、
それで諦めたわけじゃなかったようだ。
そして僕は負けてしまった。
相方の趣味や、休日の過ごし方について、
とやかくいう権利は僕には、ない。
そう思ってしまった。
付き合うというのはキレイごとだけじゃなく、
ときに、利害がぶつかるときがあり、
今回は僕の甘さがでてしまった。
今となっては後悔している。