結論から言いますと槍ヶ岳は登りませんでした(笑)
①憎っくき台風10号が来襲
②しかも予定してた日程のどまんなか
③仕事の関係でその日程はずらせない
と、まあ、こんな感じです。
上陸したのが四国・中国地方と少し離れていたので、
行こうと思えば行けなくはなかったわけですが、
雨風吹きつける中、
無理に行ったところで楽しくないよねということになり、
代わりに、
ギリギリ雨に打たれないタイミングで行って帰れて、
しかも僕らふたりのお気に入りの、
「涸沢(からさわ)」に行ってきました。
そんなわけで、
僕らが世界で一番好きな場所「涸沢」を、
みなさんに紹介したいと思います。
朝イチに大阪を出て、まずは名古屋経由で高山へ。
高山から路線バスに乗り、
13時前、上高地に到着!!
今日はまだ台風が遠いので奥穂(奥穂高岳)がバッチリ見えますね。
いやあ、それにしてもいい天気だ。
明日から台風が来るのがウソみたい。
ご飯食べたり登山届を出したりして、14時前。
本当は山でこの時間帯から動いちゃダメなんでしょうけど、
天気が崩れる前に距離を稼ぎたかったので、
歩行時間約3時間、横尾に向かいます。
普通に野猿がいます。
普通に野猿がいます。
平坦な原生林を歩くこと2時間、
徳沢でちょいと休憩。
徳沢からさらに平坦な道を1時間。
いつも思うけど、この道、だらだら長いわりに面白くないよなあ、
などと、ぶつくさ文句言いながら、
今日の宿泊地、横尾に着きました♪
はい、横尾山荘♪
山小屋ではあるものの、
まだ山の入口なので、なんとお風呂があるんです!
(これはかなりありがたい)
ごはんは、まあ山小屋の平均的な感じ。
天気図とにらめっこしながら明日の計画を練ります。
侃々諤々(かんかんがくがく)の話し合いの末、
「槍はやめとこう、涸沢ならギリ雨に打たれん!」ということになり、
こんなふうにして1日目は終わっていきました。
2日目、まだ晴れ!
予報では午後から天気が崩れるとのこと。
この橋を渡れば涸沢、穂高方面へ、
渡らずに右に行けば槍ヶ岳へ。
ちょっと後ろ髪を引かれながらも、
橋を渡って涸沢を目指します。
山道を1時間半ほど歩いて本谷橋に到着!
毎度毎度、ここからがキツイの!!
ずーーーっと休みなく登りで。
今年は僕よりも相方さんのほうがバテてはりました(笑)
「最近、ジムをサボってたからやっ(笑)」
「ふんっ!」
雪渓が見えてきました、あともう一息。
足パンパンになりながら涸沢に到着!
奇跡的にまだ晴れてる!
奥穂の山頂がギリ見えました。
ちなみに涸沢について説明しますと、
3000メートルの山々に囲まれた盆地でして、
これらの山に登るベースキャンプ的な場所なんです。
お盆の時期はいつも大混雑のテン場もこのとおり。
台風が来るってんで、テントがまばらでウソのよう。
いちおう、いつもの。
2年前登った奥穂。
今度、北穂も登りたいなあ。
風が強くなってきました。
雨も今にも降りだしそうな気配。
ひとまず、ビールで乾杯。
毎度毎度の涸沢ヒュッテ。
お盆や週末はいつも大混雑で、
ひとつの布団に二人で寝るなんてのもザラなわけですが、
今回はびっくりするくらい空いていて快適に過ごせました。
台風の恩恵ですな。
悪いことばかりじゃない。
ヒマなので花の写真を撮りまくりました。
なにげに背景をぼかしてみたり。
午後から台風らしく雨、風ともにきつくなり、
夜はどしゃ降りの雨が降りました。
明けて3日目。
雨は一旦止んだもののいつ振りだしてもおかしくない雲。
天気予報では、
この日の午後から次の日の午後が雨がピークということで、
雨が止んでるうちに急いで下山。
徳沢まで戻ってきました。
人気でなかなか予約が取れない徳沢ロッジ!
お盆のさなか、
ここに泊まれたのは台風の恩恵ですな。
雨の音を聞きながら、ゆったりとした時間を過ごす。
なんと贅沢な時間。
日がな一日、マンガを読んでました(笑)
ほいでビールで乾杯。
最終日は奥飛騨の温泉で1泊して帰りました。
今回は槍ヶ岳には登れなかったけれど、
それに代わるなんともゆったりとした時間を、
相方さんと過ごすことができました。
僕「正直、2年連続、槍に登れなかったのは残念だったけどね」
相方「お互い、健康で仲良くな。そうすれば来年も再来年も山はいつだって登れるよ」
(おしまい)