11月最初の週末、
ふたりとも仕事、仕事で疲れてるし、
ちょいと温泉で羽を休めようやないの、
いうて、
洞川温泉と吉野に行ってきました。
洞川と書いて「どろがわ」と読みます。
ずいぶん昔に、
天河伝説殺人事件って映画があったけど、
その天川村(てんかわむら)にある、
今、関西人に密かに人気の温泉地です。
奈良の南のほうにあります。
ここは下市口駅。
ここも大概、山あいなのに、
ここからさらに山道をバスで1時間、
天川村の入口、天川川合に着きました。
えらい遠い上に、バスの本数が少なくて、
なかなか秘境感があります。
観光案内所のおばちゃんに情報をもらって、
みたらい渓谷に向かいます。
橋を渡ります。
思いのほか、けっこう揺れてビビリます。
有名なTENKARA GELATOさん。
週末休みらしいから、平日でよかった。
相方さんと「うめーっ!」と唸りました。
僕が、甘酒シナモン生姜。
相方さんは、チョコレートとキハダの実。
どっちも美味、来てよかった。
今日は、ここ天川川合から、
みたらい渓谷をハイキングしながら、
洞川温泉に向かいます。
本当はね、ちょうどいま、
紅葉のシーズンなはずなんだけど、
今年は暑すぎて、冷え込みが足りず、
まだ全然色づいてないとのこと。
(観光案内所のおばちゃん情報)
おまけに、
このあと台風から変わった、
警報級の低気圧がやってくるって話で、
もう11月やっちゅーのに、
もう気候がぐちゃぐちゃ。
まあ、そのおかげで、
人のいない静かな渓谷を楽しめました。
シーズン中の週末はババ混みらしいから、
それはそれでよかったのかも。
川合→洞川は登りなので、
運動不足の僕らはゼエゼエハアハア、
息が切れてしまいました。
遊歩道やからって舐めとったけど、
これはれっきとした登山やわ。
修行してるようなもんやわ。
エメラルドグリーンの清流に、
滝や吊り橋が度重なり、まさに渓谷美。
惜しむらくは、
やっぱり紅葉が見たかったなあ…
とか言うてる間に、
小雨が降ってきたので先を急ぎます。
午後から大雨の天気予報。
みたらい渓谷のゴール洞川温泉に到着!
天川川合から7キロほど、
およそ2時間の行程でした。
お腹すいたから昼ごはん。
アマゴもさることかながら、
冷奴の豆腐が美味くてびびった。
お土産に、
陀羅尼助(お腹の薬)を購入しました。
御朱印をいただきました。
ここは紅葉が色づきはじめという感じ。
紅葉スポットらしいけど、
平日+大雨の予報だからか観光客少なめ。
ここ数年、洞川温泉も、
オーバーツーリズム気味とのことですが、
この日は、
インバウンドの外国人もあまりおらず、
本来の温泉地の静けさがあってよかったです。
トロッコに乗って山の上のほうに来ました。
斜度がジェットコースターのそれで、
まあまあ怖いです。
洞川の集落が一望できます。
面不動鍾乳洞。
一周5分程度です。
ここは、まあこんなもんでしょ、
という程度。
洞川温泉名物、
名水ごろごろ水で作ったサイダーだそう。
温泉街に戻って来ました。
外湯でひとっ風呂。
普通のカップルは家族風呂でない限り、
温泉となるとそれぞれ、
男湯、女湯と別行動になりますが、
僕らは一緒に入れるので、
そういうのは恵まれてると思うわけです。
温泉街はこんな感じ。
夜は提灯がともって幻想的になるらしい。
おしゃれな店やレトロな店が並んでます。
クラフトビールの店で昼間から一杯。
地ビール最高。
お宿に到着。
めちゃくちゃ素敵な宿でした!
この時間から雨が本格的に降りはじめ、
夜中は土砂降りになりました。
本日2回目の温泉。
温泉好きにはたまりません。
夜は地鶏鍋と日本酒でいい気分。
温泉街の夜景が千と千尋みたいと有名で、
写真撮りたいと思ってたんですが、
熱燗を飲み過ぎてふたりとも、
部屋に帰ってぽっくり寝てしまいました。
2日目の朝、洞川温泉の様子です。
雨は小康状態ですが、また午後から、
今度は台風本体の豪雨になるらしく、
本当は天河神社に寄ってから、
吉野に向かう予定だったのですが、
早めに宿に着いたほうが安心ということで、
天河神社をカットしました。
そんなわけで、心残りではありますが、
山を降りて下市口駅に到着。
近鉄で吉野に来ました。
青のシンフォニーが停まってる!!
すげえ、かっちょいい!
吉野は新型コロナが流行りだした、
1年目の正月にふたりで来た場所です。
当時は、海外には行けないし、なんなら、
関西から外に出てくれるなという風潮で、
それじゃあ、まあせめて温泉だけでも、
ということで、ここ吉野に来たわけです。
あれからまだ4年くらいですが、
今から思うと、
なんであんな馬鹿げてたんだろう。
というか誰一人、異を唱えない怖さ、
みたいなものを感じます。
金峯山寺(きんぷせんじ)さんが、
秘仏を特別開帳!!
撮影禁止で画像はありませんが、
ど迫力の秘仏ご本尊を間近で、
拝見することができて、
圧倒的感動でした。
昼間からビールを飲む至福。
でもそうこうしている間に、
急にものすごい雨が降りはじめ、
宿に着いた頃にはこのとおり、
全身びしょ濡れの土砂降りで。
ビール飲んでる暇があったら、
宿に直行してたらよかったやんっ!!
つーて、あとの祭り。
温泉にゆっくりつかったあと、
日本酒をいただきました。
結局、飲んでばかりの旅行です。
鮎がめちゃくちゃ美味しいです。
蓼(たで)の苦さと相まって、
大人の味ですな。
そんなわけで2日目は、
特に何もしないまま終わってしまいました。
雨に翻弄された1日。
3日目の朝!
吉野の界隈を散策します。
下千本〜中千本は前回まわったので、
今回は上千本〜奥千本をまわりましょうや、
ということになり、
まずは竹林院の庭園。
拝観料高かったけどお庭としては、
期待ほどではなきかもです。
吉野もバスの時間が限られていて、
1時間に一本あるかないか、
しかも、始発が遅くて、
朝早くから、
動きはじめた僕らとしては、
全然時間が合わず、
結果、山登りをする羽目に。
ずいぶん高いところまで登って来ました。
竹林院から40分くらい。
眼下に金峯山寺が見えます。
吉野水分神社(みくまりじんじゃ)。
なんとも神々しいですな。
子授け祈願の神様とのことで、
僕らにはあんまり関係ないわけですが笑
誰もいなかったので御朱印はいただけず。
残念。
コの字型の変わった様式の神社でした。
ふたりが仲睦まじく健やかに、
人と富に恵まれて、幸せに暮らせますように。
その後、30分くらいまた山を登り、
汗だくになり始めた頃にようやく、
奥千本に到着。
こちらも世界遺産、
吉野の最奥、金峯神社です。
なんかね、
最近50歳を過ぎたあたりから、
見た目はもちろん、気力、体力ともに、
急激に「衰え」というものを、
感じはじめてまして、
生きていくパワーが足りないというか、
これまで生きてきた感覚とは、
まったく違うベクトルでやっていかないと、
通用しないんだらうなって痛感してまして、
こうして、
相方さんと温泉旅行に来られて、
パワーをもらえて嬉しい限りです。
異常気象の今年の秋ですが、
奥千本は少しだけ秋を感じられました。
季節はそれでも確実に秋から冬へと、
向かっているようです。