再び一緒に暮らしはじめて、
もうすぐ5年。
「シンプル」が好きな僕と、
「ごちゃごちゃ」が好きな相方の、
相反する趣味嗜好がせめぎ合って、
5年も経つと、
部屋がなんとも統一感のない、
中途半端な面持ちになってきた。
原色と原色が混ざりあって、
鈍い色になる、みたいな。
他人と暮らすというのは、
そういうことだと思う。
それでも、
色が変化していく様を、
面白いと捉えられるなら、
ふたり暮らしに向いているし、
色が汚くなるのが嫌なら、
原色のままのほうがいいと思うなら、
向いていないのかもしれない。
休日の朝、
掃除機をかけながら、あらためて、
変わっていく部屋を見渡して思った。
「こういうのも悪くないな」と。