そういうのが、とてつもなく贅沢なものになってしまった。

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なにもしない休日。

ただただ、ふたりで寝たおした。

 

映画でも借りようかという話にもなったけれど、

もうそれすらも億劫で、たまたまテレビでやってた阪神の試合見て、

そしたら結局雨でノーゲームになって、

ふたりで「え~!」なんて言いながら、仕方なくそのまま寝て…

そんなぐだぐだな一日。

 

なにもしない、

なにもしなくていい、

そういうのが、とてつもなく贅沢なものになってしまった。

こういう時間を過ごすの、久しぶり。

仕事や親の看病や、

いろんなものに追われる最近だったから。

 

起きたら夕方で、腹減ったねなんて言って、

ちょうど降り続いてた雨もあがったから、

ふたりでスーパーまで買い物にいった。

 

相方は余計なものを買い込む人なので、

カゴに入れるのを必死でブロックしたのだけれど、

結局ブロックしきれずに、いろんな具材を買いすぎてしまった。

 

そんなわけで、ふたり鍋にしては量が半端なく、

〆の雑炊でふたりとも死んだ。

 

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そういえばあの日も、雨降りだったような気がします。

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クラブのフロアの隅っこで、

相方が声をかけてきてくれたのが、

もう21年前。

 

うむ、人生の半分じゃないか。

というか、もうすぐ四半世紀じゃないか。

 

 

桜が滲んでいます。

そういえばあの日も、雨降りだったような気がします。

 

ほら、このシメサバだって十分美味しいやないの。

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リッツ・カールトンのフレンチ行きたい。

帝国ホテルの鉄板焼行きたい。

インターコンチネンタルでもいいよ。

 

という僕の提案はことごとく却下。

 

相方:「どこにそんな金があるねんっ!!!」

 

記念日を迎えるにあたって、

こんなときこそ豪華にいきたい僕と、節約志向の相方とのせめぎあい。

 

一見、相方のほうが正義のように見えますが、

僕としては、相方がゲイバーで散財するのを何回か我慢すれば、

そのくらいの用立てはできるはずで、

ゲイバーには金を出せるけれども、僕には金出せんってことかい!

という言い分があるわけですが、

 

「それとこれとは話がちがう」と取り合ってもらえず、

「ほら、このシメサバだって十分美味しいやないの、なにもリッツとか行かんでもさあ」

とたしなめられ、

 

そんなこんなで、来週、22年目に突入します。