思いつきで、
海へ行った。
相方が急に「どっか行こうか」と言い出して、
えいやっと宿だけとって、そのまま電車に飛び乗ったのだ。
衝動、という言葉がぴったりの行動だった。
9月の第1週の週末。
もう夏の盛りを過ぎた、人っ子ひとりいない砂浜で、
ふたりで写真を撮り合ってはしゃいだ。
☆ ☆ ☆
「おまえといると、人生が豊かになるのな、いやこれ、わりとまじで」
相方がそう言った。
もちろん、人生、ひとりでも生きてはいけるけれど、
一緒にいると、煩わしいことも多くあるけれど、
僕も色つきの毎日が送れていることを、相方に感謝している。
ありがと、
わりとまじで。