一緒に生活しておりますと、
もちろん幸せだから一緒にいるわけですが、
ときには、当然、イラッとすることもあるわけです。
相手の杜撰(ずさん)さとか、自分勝手さとか、ずるさとか、
そういうのが、離れているよりもずっと、くっきりとした輪郭で目に止まる。
で、そういうときは、自分に言い聞かすようにしています。
「彼も人なり、我も人なり」と。
もともとの意味は全然違って、
「彼も我も同じ人間なのだから、萎縮する必要はない」
みたいな意味になるんでしょうが、
僕は勝手に、
「自分が完璧でないように、相手もまた完璧であるわけがない。
なぜなら相手もまた、スーパーマンではなく、ただの人間なんだから」
みたいに読み替えて、勝手に納得しています。
それもこれも、相手の弱さ。
ともすれば、相手に自分の理想像を押し付けてしまいたくなるけれど、
自分にも弱さがあるように、相手もまた弱さを持った不完全な「人間」なのだ、
それを認め合わなくてどうする、といった感じで。
完璧を求めちゃあいけません。
自分だってたいした人間じゃないですからね。
合掌。
(途中から、どっかの尼さんの説法みたいな文章になっちゃいました)